Salon Information
- Salon
- Noa. /表参道
- Hairdresser
- 遠井春彦氏 大和たくみ氏
美容師になったきっかけ
大和:
小さいころからおしゃれや美容に興味を持ってはいましたが、明確にこの仕事がしたいとまでは思っていませんでした。高校卒業時に進路悩んでいて、友達からの誘いもあって専門学校にオープンキャンパスに行ったらすごく楽しそうだったこともあって、自分が楽しいと思える道を信じて進みました。
遠井:
父親が床屋さんをしており、自分でお店を持ってやっていたので、小さいときから自分がその仕事をしているイメージは持っていました。いつかは自分がお店を継ぐのかなとも思っており、やるからにはカッコイイ美容師を目指したいと思って東京に出てきました。今でも父親の刈り上げが一番うまいと思っています。
施術で心がけていること
大和:
お客様の悩みや幸せをいつもイメージしています。やはりお悩みを解決した時のお客様の笑顔がとても嬉しいので、カウンセリングで何を悩んでいるのかを必ずしっかりと聞くようにしています。施術や技術で改善できることはもちろんですが、潜在的な悩みを汲み取れるかという点を大事に考えて接客をしています。
遠井:
僕も大和もくせ毛で悩まれるお客様が多いのですが、そのお客様がどのような背景で僕のところに来てくれたのかというのを理解することを大切にしています。仕上がりや再現性にこだわるのはもちろんですが、なぜ多くの美容師がいる中で僕を指名してくれたのかという過程はひとりひとり違います。インスタで見つけてたまたま来てくださった方、今までどこに行っても思うようにいかなくて最後の砦としてわずかな希望をもってきてくださる方、など様々です。そうした背景を理解するために一歩踏み込んだカウンセリング行うようにしています。
縮毛矯正へのこだわり
遠井:
縮毛矯正は、提供する技術に対してみんなが同じ結果にならないという点が難しいところだと思っています。お客様が来店し、カウンセリングをして、髪の状態を見て触って毛髪を診断します。でも既にこの段階で美容師の主観が入り、その情報をもとに薬剤の選定や置く時間、アイロンワークなどを決めていくので、最初の毛髪診断を間違えてしまっては、いくらプロセスが良くても仕上がりが変わってきてしまいます。
大和:
やはり毛髪診断が大事ですね。入口が結局は一番大事。これを外したらその時点で失敗です。そこから分かった髪の毛の履歴情報から健康さを見極めて、色分けをします。その後の工程は、各部分に合った施術を推定して外さないようにしないといけないです。カラーをしている・していないでも、施術・薬剤を分ける必要がありますが、そういったこだわりがないと大失敗につながります。一律に施術されてチリチリになってしまったなんて話もよく聞きます。一番髪にダメージが少なく、クセがなくなったという状態をイメージして、どこまで丁寧にできるかというところが僕のこだわりです。そこまでやりきらなければ、お客様に幸せを感じてもらうことなんてできないですね。
ホームケアで大切なこと~縮毛矯正編~
大和:
縮毛矯正だけではないですが、濡れている状態の髪が一番デリケートで危険な状態ということをまず分かっていただきたいです。乾かさない状態で摩擦が起きると大きなダメージになってしまいます。完全に乾かさずに寝てしまうとそれだけで傷んでしまい、すぐに気づけばいいですが、ダメージは日々蓄積されていくものです。ホームケア以前にまずはとにかくしっかり乾かしてくださいということを一番に思います。
そのうえで、こだわっていただきたいのは、シャンプーとトリートメントです。毎日使うものですから、そこは是非いいものを使っていただきたいですね。洗浄力が強すぎると洗いすぎでダメージに繋がりやすくなってしまったりもしますが、サロンのものはその辺もきちんと考えて作られています。
遠井:
ホームケアはすごく大事ですね。毎月サロンでトリートメントのメニューをしてくださっているお客様でも意外と半分くらいの方はホームケアにはこだわっていない方がいます。サロンケアをしたとしてもいい状態を持続させるのはホームケアです。洗顔や化粧水など肌にはお金をかけて気を使っている方が多いのに、意外と髪には…という方が多いんですよね。サロントリートメントも大事ですが、毎日のことですから、まずはこだわったホームケアを使って、そこで足りないものをサロントリートメントで補ってあげるという優先順位だと思っています。意外とそういった点を知らないお客様が多いので、美容師としてきちんと説明してお客様の髪にとって一番の方法を伝えていかないといけないと思っています。